抱っこは命を守る「愛着育児」
SIDSリスクを減らす4つの方法
我が家の長男がまだ生後2ヶ月ほどの時
すやすや寝ているはずの彼の横にあるベビーモニター越しに何か変な音が?!
と思い走って入った寝室
長男が息をしていなくて
義母から「赤ちゃんが息してない時は顔に息を吹きかけるのだよ」という言葉を思いだし咄嗟に顔に向けて「フゥゥゥぅぅぅぅぅぅぅぅぅー」っと息を吹きかけました。
そしたらハッとびっくりしたように息を吸って大泣きした長男。
何も問題がなかった彼、ただ寝ている間に息をし忘れていたかのようでした。
この時、咄嗟に異変に気づけたのは、ベビーモニター越しにタイミングよく見ていた奇跡と常日頃から愛着育児をしていたからなのでないかな?と今思い返して思っています🥺
実は、生後数か月の赤ちゃんにと母親との密接な関わりは単なる愛情表現ではないのです。
抱っこ・授乳・添い寝などで赤ちゃんに応答的に関わる愛着育児(Attachment Parenting) は、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを下げ、赤ちゃんの健やかな成長を後押しすると科学的に証明されています💡
今日はSIDSリスクを減らしながら赤ちゃんの命と成長を守る、愛着育児の4つの方法をご紹介します😊
SIDS(乳幼児突然死症候群)とは?
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、健康に見える赤ちゃんが突然眠っている間に亡くなる原因不明の症状です。
研究によれば、多くの赤ちゃんにおいて「睡眠中の心肺コントロールや覚醒反応に欠陥がある」ことがリスク要因とされています。
特に生後数か月はSIDSリスクが最も高く、赤ちゃんの生理的調整システムが十分に整っていない場合があります。
SIDSのリスク要因
- 心拍数が高く、心拍変動が少ない赤ちゃん
- 生き延びる力が弱い気質や行動特性
- 母子のつながりが希薄な環境
アタッチメント育児とは?
愛着育児(Attachment Parenting) とは、抱っこ・授乳・添い寝...常日頃から赤ちゃんのニーズを読み取り、言葉のないコミュニケーションをとる育児スタイルです。
愛着育児でいつもニーズに応えてもらっている赤ちゃんは生理的コントロールを整い、母親も赤ちゃんのわずかな変化に気づけるようになります✨
その結果、SIDSリスクの低減や赤ちゃんの健やかな成長に影響していきます。
SIDSリスクを減らす4つの方法
1. 赤ちゃんの生理的コントロールを整える
SIDSリスクがある赤ちゃんは、心拍や呼吸のリズムが不安定で、体の調整が難しい場合があります。
抱っこ・授乳・添い寝で母親の腕の中で過ごすことで、赤ちゃんの生理機能は整いやすくなります。
カンガルー研究(Rey&Martinex 1978)では母親の胸に赤ちゃんを抱いて肌と肌を触れ合わせることによって
- 心拍数の安定
- 呼吸の安定
- 体温の安定
- ストレスホルモンの低下
- 睡眠リズムの改善
が確認されています。他の研究でも母親との身体的な近さが赤ちゃんの自律神経の安定を助けることなどが報告されています。
つまり母と赤ちゃんが近ければ近いほど、赤ちゃんの生理機能はうまく働くのです。
2. 赤ちゃんの成長を後押しする
生後6週間までの乳児を対象にしたある研究では、積極的に抱っこをした赤ちゃんはコリック(黄昏泣)含めなく時間が43%短縮したという結果が出ています。両親にたくさん抱かれた赤ちゃんは泣くことが少なく、不安も減る分、エネルギーを成長に使えます✨
- 授乳回数が増える → 成長ホルモンや脳発達に必要な酵素が分泌
- 添い寝でよく眠れる → 睡眠中に成長ホルモンが分泌
- 安心感のある赤ちゃんは「よく育つ」
逆に母子のつながりが希薄な場合、「成長不良(failure to thrive)」のリスクが報告されているくらい、母子のスキンシップは大切!
3. ママが赤ちゃんの変化に敏感になる
愛着育児では、母親が赤ちゃんのシグナルに気づきやすくなります。
イギリス・シェフィールド研究では、高リスク家庭で母親に育児スキル教育を行った結果、SIDSの発生率は 10.6%→ 3.2%に減少しました。
また、母乳育児を奨励することで、母親が赤ちゃんの変化に直感的に気づき、早めに対応できたと報告されています。
4. 母子の共鳴関係で命を守る
母親が赤ちゃんの体のリズムを整える一方で、赤ちゃんも母親に自分の必要を伝える力を育てます。
この「共鳴関係」によって、赤ちゃんの心拍や呼吸が安定し、命を守る大きな支えとなります。
母親が赤ちゃんの体の調律者となり、命を守る
これこそ愛着育児の最大の力✨
まとめ:母と子のつながりは命を守る
社会では『愛着育児は理想で必須ではない』と言われることもありますが、赤ちゃんの命と健やかな未来を考えると、母子のつながりは “Nice to have(あったらいいな)”ではなく“Must have(必要不可欠)” です。
SIDS予防だけでなく、赤ちゃんが「生きる力」を最大限に発揮できる育児スタイルこそ、愛着育児です。
母と子がしっかり結びつくことで、赤ちゃんは よく育ち、よく生きる 🥹♡