「産後なのに全然眠くない。」
「体は疲れているはずなのに、赤ちゃんが可愛くて何でも頑張れそう。」
「家事も育児もやる気があふれてくる。」
出産後、このような高揚感を経験する方は少なくありません。
一般的に「産後ハイ」と呼ばれるこの状態。実は医学的な正式名称ではありませんが、多くのママが経験する一時的な変化です。
And、近年、この時期の抱っこやスキンシップが、赤ちゃんだけでなくママ自身の心にも良い影響を与える可能性が注目されています。
産後ハイってどんな状態?
産後ハイでは、次のような様子が見られることがあります。
- 疲れているのにあまり眠気を感じない
- 気分が高揚し、何でもできそうな気がする
- 育児への意欲が強くなる
- 感情が普段より大きく動く
背景には、出産後の急激なホルモン変化や、「無事に赤ちゃんが生まれた」という安心感や達成感など、さまざまな要因が関わっていると考えられています。
この時期は、抱っこやスキンシップが自然に増えやすい
産後ハイの時期には、「赤ちゃんを抱っこしたい」「そばにいたい」という気持ちが自然と強くなる人もいます。
抱っこや授乳、見つめ合うこと、優しく話しかけること。
こうした何気ない触れ合いは、赤ちゃんにとって「ここは安心できる場所なんだ」という感覚を育む大切な経験になります。
抱っこが親子の絆を深める理由
赤ちゃんとのスキンシップでは、母親にも赤ちゃんにもオキシトシンというホルモンが分泌されます。
オキシトシンは「愛情ホルモン」「絆のホルモン」とも呼ばれ、安心感や信頼感、人とのつながりを感じやすくする働きがあると考えられています。
抱っこや授乳を通してこのホルモンが分泌されることで、
- 赤ちゃんは安心しやすくなる
- 親子の愛着形成が促される
- ママ自身も赤ちゃんへの親しみや落ち着きを感じやすくなる
といった変化が期待されています。
実は、ママの心にも良い影響があるかもしれない
近年の研究では、出産直後の肌と肌の触れ合い(スキン・トゥ・スキンやカンガルーケア)が、母親のストレス軽減や気分の安定に役立つ可能性が報告されています。
オキシトシンの分泌が促されることで、
- ストレス反応が和らぐ
- 不安が軽減しやすくなる
- 赤ちゃんとの愛着が深まる
といった作用が期待され、産後のメンタルヘルスを支える一つの要素になる可能性があります。
実際に、産後早期に継続してスキンシップを行った母親では、抑うつ症状やストレス指標が低かったという研究報告もあります。
もちろん、抱っこだけで産後うつを防げるわけではありません。 産後うつには睡眠不足、体調、ホルモン変化、社会的サポートなど、多くの要因が関わります。
それでも、日々の触れ合いが心の安定を支える一つの土台になる可能性は十分に考えられています。
だからこそ、「頑張りすぎ」には注意
一方で、産後ハイだからといって無理をする必要はありません。
体は出産という大仕事を終えたばかりで、実際には回復の途中です。
「元気だから」と家事を頑張りすぎたり、睡眠を削ったりすると、あとから強い疲労感や気分の落ち込みにつながることもあります。
抱っこも家事も、ママが笑顔で続けられる範囲で十分です。
周囲に頼れる人がいるなら遠慮せず助けてもらい、自分自身の休息も大切にしてください。
まとめ
産後ハイは、一時的な心身の変化です。
その時期に自然と増える抱っこやスキンシップは、赤ちゃんに「あなたは愛されているよ」という安心感を届けるだけでなく、ママ自身の心にも良い影響をもたらす可能性があります。
そして、その積み重ねが親子の愛着を育み、長い子育ての土台になっていきます。
大切なのは、「完璧に頑張ること」ではありません。
今日も抱っこをして、目を合わせて、話しかけて、一緒に過ごす。
そんな何気ない時間こそが、赤ちゃんの心と脳、そしてママ自身の心をゆっくり育ててくれるのです。
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記事の中でご紹介した「オキシトシン(愛情ホルモン)」をたっぷり分泌させる触れ合い育児。赤ちゃんが生まれたばかりのこの時期だからこそ、ママの体への負担を減らしながら、たくさんのスキンシップを楽しんでほしいと思います。
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