こんにちは。
今日は、子どもの「イヤ!」「やりたくない!」「NO!」についてお話ししたいと思います。
子育てをしていると、一日に何度も聞くこの言葉。
「お風呂入ろう。」
「イヤ!」
「片付けよう。」
「イヤ!」
「そろそろ帰ろう。」
「イヤ!」
何度も続くと、思わずイライラしてしまいますよね。
「どうしてこんなに言うことを聞いてくれないんだろう。」
「私のことをなめているのかな。」
「こんなに子どものためを思っているのに…。」
そんなふうに感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
でも実は、私たちを苦しめているのは、子どもの「NO」そのものではありません。
その「NO」に、私たちがどんな意味をつけているかが大きく関係しています。
「NO」を"親への拒否"だと思うと苦しくなる
子どもが「イヤ!」と言った瞬間、
私たちの頭の中では、
反抗している、親を軽く見ている、私の育児を否定された。
そんな解釈が一瞬で始まります。
すると、ただの「イヤ」が、自分自身を否定されたように感じてしまうのです。
でも、本当にそうでしょうか。
子どもの気持ちは、子どものもの
ここで大切になるのが、『バウンダリー(境界線)』という考え方です。
バウンダリーとは、自分と相手を分ける心の境界線のこと。
親子はとても近い存在だからこそ、この境界線が曖昧になりやすいものです。
子どもの感情を、自分への評価として受け取ってしまう。
でも本来、子どもの気持ちは子どものもの。親の価値や存在とは別のものです。
子どもが「イヤ」と言ったからといって、「あなたが嫌い。」「お母さんを否定している。」という意味ではありません。
ただ、「今はやりたくない。」「違う気持ちなんだ。」そう伝えているだけなのです。
NOを受け入れることと、言いなりになることは違う
ここで誤解されやすいことがあります。
それは、「NOを受け入れる=好き放題させる」ではない、ということです。
例えば習い事。
親としては、「将来役に立つから続けてほしい。」
そう思っていても、子どもが「もう行きたくない。」と言うことがあります。
そんな時に大切なのは、すぐに「ダメ!」でもなく、すぐに「じゃあ辞めよう」でもありません。
まずは、「そうなんだ。行きたくないんだね。」「何が嫌だったの?」と気持ちを聞いてみること。
友達とのことかもしれません。先生との相性かもしれません。難しすぎて自信を失っているのかもしれません。
理由を知ってから、「続ける方法はあるかな?」「少し休んでみる?」「別の方法もあるかな?」と一緒に考えていく。
親にも意見があり、子どもにも意見がある。
その両方を尊重しながら答えを探していくことが、健全なコミュニケーションです。
子どもの「NO」は、自立の始まり
実は、子どもが「NO」と言えることには大きな意味があります。
それは、自分の気持ちを感じ、自分の考えを持ち、自分の意思を表現できているということ。
つまり、親への反抗ではなく、一人の人間として成長している証拠なのです。
もちろん、毎日の子育てでは簡単ではありません。「片付けて。」「あとで。」「今はイヤ。」
そんなやり取りが何度も続けば、イライラして当然です。
でも子どもの頭の中では、「親に逆らおう。」ではなく、「今は遊びたい。」「面倒くさい。」「今じゃない。」そんなシンプルな理由であることも少なくありません。
ゴールは何ですか?
そんな時に、ぜひ自分に問いかけてみてください。
今のゴールは何だろう?
片付けること?
それとも、親の言うことを聞かせること?
もし目的が「片付けること」なら、方法はいくらでもあります。「あと5分遊んだら片付け競争しよう!」「タイマーが鳴ったらスタートね。」「何時までに終わらせる?」子どもの年齢に合わせて工夫できます。
でも、
目的が「親の言うことを聞かせること」になってしまうと、子どもの「NO」はすべて反抗に見えてしまいます。そして、「敬意がない。」「なめられている。」「私は親として失敗しているのかな。」そんな苦しさにつながってしまうのです。
「NO」が言える家庭は、安心できる家庭
実は、大人になって困るのは、「NOばかり言う子」よりも、「NOが言えない子」です。嫌でも断れない。無理をしてしまう。人に合わせ続けてしまう。自分の気持ちが分からなくなる。
だからこそ、家庭は安心して「NO」と言える場所であってほしい。
もちろん、何でも思い通りになるわけではありません。
でも、
「あなたの気持ちはちゃんと聞くよ。」
そんな経験を積み重ねることで、子どもは安心して、自分の人生を歩めるようになります。
最後に
子どもの「NO」は、親への拒絶ではありません。親を困らせたいわけでもありません。その子が、自分の意思を持った一人の人間へと成長しているサインです。
だから次に「イヤ!」と言われたときは、
「私を拒否している。」
ではなく、「この子は今、自分の気持ちを伝えているんだ。」
そう考えてみてください。
その小さな見方の変化が、親子のコミュニケーションを、少しずつ穏やかに変えてくれるはずです。
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