【愛着不足10選】は本当?|ふざけて目立つ子は「愛着が安定している」科学的理由
「愛着不足のサイン10選」を見て不安になったあなたへ
最近SNSやブログでよく見かける「愛着不足のサイン10選」。こんな行動、見たことありませんか?
- わざとふざけて目立とうとする
- 注意されるとすぐキレる
- スキンシップを嫌がる
- 学校の話をしない
- ゲームやYouTubeをやめられない
「え…うちの子、ほとんど当てはまる…」そう思って胸がぎゅっと苦しくなったママも多いはずです。
でも、発達科学の視点からは結論がまったく違います。
結論:単発の行動=愛着不足、は科学的に成立しません
発達科学・発達心理学では「行動=愛情不足」とは考えません。なぜなら、同じ行動でも以下の要素によって意味がまったく変わるからです。
- 年齢
- 生まれ持った気質
- 脳の発達段階
- その日の疲れ・刺激量
- 環境
単発の行動を10個並べて「愛着不足」と判断すること自体が、科学的に不可能なのです。
① わざとふざけて目立とうとする
→ 実は「愛着が安定している」サイン
これはとても誤解されやすい行動ですが、前頭前野(感情や衝動をコントロールする脳)は、幼少期にはまだ未熟。そのため、ふざけたり目立つ行動は発達的にとても自然です。
さらに研究では、以下のことがわかっています。
- 愛着が安定している子ほど
- 「安全基地があるからこそ」
- 周囲を試すような行動が増える
つまり「ふざけられる=安心している」というケースは非常に多いのです。
② ちょっと注意されただけでキレる
→ 愛情不足ではなく「感情調整の練習中」
感情を調整する脳回路は10代後半〜20代前半まで完成しません。
幼児〜小学生の怒りや爆発は、セルフレギュレーション(自己調整)を学んでいる途中であり、愛着があっても普通に起こります。
③ スキンシップを嫌がる
→ 自立・感覚特性・年齢の影響
特に男の子は「触れられたくない期」が来やすいことが知られています。これは「自我の芽生え」「感覚の敏感さ」「成長段階」によるものがほとんど。スキンシップ拒否=愛着不足ではありません。
④ 学校の話をしない
→ 「処理の仕方の違い」
特に男の子は「話して外に出す」より内側で処理するタイプが多い傾向があります。話さない=心を閉ざしているとは限りません。
⑤ ゲーム・YouTubeをやめられない
→ 愛情ではなく「脳の報酬系」の問題
これは愛着の問題ではなく、ドーパミン(快楽・報酬系)の話。環境設計や使い方の問題であって、親の愛情の量とは別次元です。
じゃあ、何を見れば「愛着」はわかるの?
愛着は「行動」では判断しません
本当に見るべきポイントは以下の通りです。
- 行動の頻度と持続性
- 安心できる大人が関わった時の回復力
- 困った時に助けを求められるか
- 親が戻った時に安心できるか
これを、時間と文脈の中で見ることが重要です。
一番伝えたいこと
愛着の問題は「親の愛が足りない」問題ではありません。
- 忙しさ
- 環境
- 気質のミスマッチ
- 親の余裕
そういった調整の問題です。このブログをここまで読んで「大丈夫かな?」と立ち止まれたあなたは、もう十分、子どもを大切にしています。
不安を煽る情報より、科学で安心できる子育てを
単発の行動に振り回されず、目の前のわが子との関係を信じてください。愛着は、日々の関わりの中でちゃんと育っています。