【Pikimamaブログ】上の子の赤ちゃん返りは、わがまま? ― 愛着理論で解き明かす、言葉にならない“つながりのサイン”の話 ―

【Pikimamaブログ】上の子の赤ちゃん返りは、わがまま? ― 愛着理論で解き明かす、言葉にならない“つながりのサイン”の話 ―

|投稿者:ピキママの育児

「下の子が生まれてから、上の子が急に赤ちゃんみたいになっちゃって……」

育児をしていると直面することの多い、上の子の“赤ちゃん返り”。抱っこをせがんだり、自分でできていたことを「やって!」と言い出したり。忙しい時期だけに、つい「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!」と言いたくなってしまうこともありますよね。


愛着理論で解き明かす、言葉にならない“つながりのサイン”の話

実はこの行動、ジョン・ボウルビィ博士が提唱した「愛着理論(アタッチメント理論)」でしっかりと説明ができる、とても大切なプロセスなんです。決して「わがまま」や「しつけの問題」ではありません。

愛着は、子どもにとっての「安全基地」

▶ 世界がガラリと変わった上の子の不安

愛着理論では、子どもはストレスや不安を感じたとき、養育者に近づくことで安心を得る「安全基地」を求めていると考えます。新しい赤ちゃんの誕生は、上の子にとっては天変地異のような大きな環境変化。

  • パパやママの注目が赤ちゃんへ向く
  • 抱っこの時間が物理的に減る
  • 生活リズムがすべて変わる

今まで独占していた大好きな場所をシェアしなければならない時、子どもは無意識に「僕(私)の安全基地はまだある?」「ちゃんと愛されてる?」と確認せずにはいられないのです。

「赤ちゃんみたいな行動」は、安心を取り戻すための戦略

発達心理学では、大きなストレスがある時に一時的に以前の発達段階に戻ることを“退行(regression)”と呼びます。

赤ちゃん言葉を使ったり、トイレを失敗したりするのは、未熟に戻ったわけではなく、「赤ちゃんのように振る舞えば、あの頃のように全力で守ってもらえる」という、子どもなりに考え抜いた「安心を得るための適応的な行動」なのです。

つまり、赤ちゃん返りは困らせたいわけではなく、「もう一度ママと深くつながりたい」という、懸命な試みなのですね。

問題行動ではなく「愛着の再確認」

研究でも、きょうだい誕生後に依存的になったり、分離不安が強まったりすることは多くの家庭で確認されています。でも、これは一時的なもの。

親がそのサインを受け止め、「あなたは変わらず大切な存在だよ」というメッセージを一貫して伝え続けることで、子どもは再び「安全基地」を確信し、自然と自立の道へと戻っていきます。

まとめ|赤ちゃん返りは「大好き」の無言のメッセージ

  • 赤ちゃん返りは、愛着が揺らいでいる「つながりのサイン」
  • 「安全基地」を確かめるための、子どもなりの適応戦略
  • わがままではなく、「まだ大好きでいてほしい」という切実な願い

「困った行動」の裏にあるのは、下の子への競争心よりも、不安とつながりへの欲求。そう思うと、見え方が少し変わりますよね。




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