「言うことを聞かない」はなぜ?
年齢で変わる子どもの心理と効果的な育児法
「3歳の子どもが全然言うことを聞かない…」「5歳で反抗ばかりでどうすればいいの?」
子育て中、こんな悩みを抱えるママ・パパは多いですよね。
実は、子どもの反抗期や行動には発達心理学的な理由があり、罰やご褒美でのコントロールが効くのは小さな時期だけだということが分かっています。
今日は、年齢別の発達段階と罰・ご褒美の限界、そして愛着と対話による育児法について、科学的根拠を交えてお話しします☺︎
1. 子どもの発達段階と行動の特徴
3歳 ― 鬼の3歳
- 親のために頑張ろうとする時期
- 罰やご褒美によるコントロールが最も効く
5歳 ― カウンターWill期
- 「いや!」が増える反抗期の始まり
- でもまだ親の期待に応えようとする傾向あり
9歳 ― 自我の芽生え
- 公平さや理屈を重んじる
- 「その罰、関係なくない?」と反論することも増える
14歳 ― 思春期・諦め期
- 親に従うより友達関係を優先
- 「何を言っても無駄」と思うようになる
- 罰なんてどんと来い!コントロールする親の褒美なんていらない
2. 罰やご褒美が効くのは“期間限定”
親からの愛着が生存に必須な小さな時期は、親のために子供はとても頑張りたい!そのため、罰やご褒美で行動をコントロールしやすいです。
しかし、学齢期や思春期になると、公平さや自分の意思を尊重する感覚が芽生えるため、従わなくなるのが自然な発達です。
3. 科学が教える正しい育児法 ― 愛着と対話
脅しやご褒美に頼るより、長期的に子どもを育てるには「愛着」と「対話」が重要です。
- 愛着:親との安心できる関係を築くことで、自己肯定感が育つ
- 対話:一方的な命令ではなく、子どもの考えや感情を尊重して話す
研究でも、愛着と対話の多い家庭ほど、子どもは自分で考えて行動できるようになり、反抗期も穏やかになる傾向があります。
4. まとめ
- 3歳〜5歳:罰やご褒美が効きやすい時期
- 9歳以降:公平さや理屈を求めるためコントロールは効きにくい
- 思春期:愛着は友達にシフト、親の一方的な指示は通用しない
- 本当に必要なのは、対話と愛着による関係性
子育ては期間限定の「コントロール育児」だけに頼らず、愛着と対話で長期的に子どもを育てることが成功のカギです。