魔法の声かけなんて、ありません。
でも、魔法のように脳を育てるものはあります。
SNSを開くと…
「この一言で子どもが変わる!」
「魔法の声かけでIQ140!」
「脳が育つ言葉」
そんな情報がたくさん流れてきますよね。
でも、ピキママでは少し違う考えを持っています。
魔法の声かけは存在しません。
たった一つの言葉で、子どもが思い通りに動く、天才にする。
そんな"正解のフレーズ"はないと思っています。
でも、実は魔法のように子どもの脳を育てるものはあります。
それが、
親子の「会話のキャッチボール」です。
子どもの脳を育てるのは「会話の量」ではなく「やり取り」
「たくさん話しかければいい?」「親の知識をたくさん教えてあげなきゃ」
そう思われる方も多いのですが、実は少し違います。
MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究では、4〜6歳の子どもを調べた結果、
親子で双方向の会話を多く経験している子どもほど、言葉を理解したり使ったりする脳の領域がよく発達していることが分かりました。
しかもこれは、テストの結果だけではありません。
MRIで実際の脳の活動を調べても、その違いが確認されています。
つまり大切なのは、
「話しかけること」ではなく、「会話になること」。
会話はキャッチボール
例えば、
「今日は何して遊んだの?」
「粘土!」
「へぇ、なに作ったの?」
「恐竜!」
「なにサウルス?」
「ティラノザウルス」
「おぉーそれは難しい、強い恐竜作ったね〜。ティラノはなんて名前?」
これだけです。
質問して、
子どもが答えて、
それにもう一度返す。
たったこれだけのキャッチボールが、子どもの脳を大きく刺激します。
難しい言葉はいりません。
知育っぽい質問も必要ありません。
子どもの言葉を受け止め、
もう一度返してあげる。
子供言っていることをしっかりと聞いて興味を持ってあげる。
その繰り返しこそが、言葉の力を育てていくのです。
「教える」より「つながる」
私たちはつい、
何か教えなきゃ。
いい言葉をかけなきゃ。
正しい声かけをしなきゃ。
そう思ってしまいます。
でも子どもが求めているのは、
「正解の言葉」よりも、
「自分の言葉を受け止めてもらえた」という経験。
安心して話せる相手がいること。
それが、子どもの言語力だけでなく、考える力やコミュニケーション力の土台になっていきます。
抱っこは、会話が自然に増える時間
実は、抱っこにはもう一つ素敵な力があります。
抱っこをすると、赤ちゃんと大人の顔が自然と近づきます。
赤ちゃんは口元をよく見て、
声を聞いて、
真似をして、
少しずつ言葉を学んでいきます。
また、抱っこをしていると自然と
「お空きれいだね。」
「車が来たね。」
「気持ちいいね。」
そんな何気ない会話も増えていきます。
この何気ない言葉のキャッチボールが、赤ちゃんにとっては最高の言語環境になります。
だから私は、
抱っこは「運ぶ道具」ではなく、
親子の会話を育てる場所でもあると思っています。
魔法の声かけはいらない
子育てをしていると、
「これで合っているのかな」
「もっといい言い方があるのかな」
と迷う日があります。
でも、
完璧な言葉を探さなくて大丈夫。
子どもの言葉を受け止め、
少し返してあげる。
笑ったり、
驚いたり、
共感したり。
そんな小さな会話の積み重ねが、
「読む力」「書く力」「考える力」、そして「人とつながる力」を育てていきます。
魔法の声かけはいりません。
今日も愛着抱っこをしながら、
お子さんとの言葉のキャッチボールを、ぜひ楽しんでくださいね。
参考文献
Romeo, R. R., et al. (2018). Beyond the 30-Million-Word Gap: Children's Conversational Exposure Is Associated With Language-Related Brain Function.
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