【Pikimamaブログ】子どもが癇癪を起こしたら、親は何をすればいい? ― 「止める」のではなく、「落ち着きを貸す」ことが大切です。 ―

【Pikimamaブログ】子どもが癇癪を起こしたら、親は何をすればいい? ― 「止める」のではなく、「落ち着きを貸す」ことが大切です。 ―

|投稿者:ピキママの育児

子どもが癇癪を起こしたら、親は何をすればいい?

「止める」のではなく、「落ち着きを貸す」ことが大切です。

スーパーで寝転んで大泣き。

思い通りにならず大暴れ。

何を言っても届かない。

そんな姿を見ると、

「なんとか止めなきゃ。」

「言い聞かせなきゃ。」

そう思ってしまいますよね。

でも実は、癇癪の最中に親が一番大切にしたいことは、止めることではありません。

落ち着いた神経を貸してあげること。

今日は、その理由を脳科学の視点からお話しします。


癇癪は「しつけ」の問題ではなく、「脳」の状態

癇癪の最中、子どもの脳では何が起きているのでしょうか。

強く働いているのは、恐怖や怒りなどの感情を処理する扁桃体

一方で、考えたり我慢したりする前頭前野は働きにくい状態になります。

そのため、

「落ち着いて。」

「どうしてそんなことしたの?」

「約束したよね。」

そんな言葉は、届きにくいのです。

これは「聞く耳を持たない子」なのではありません。

今は、聞ける脳の状態ではない。

それが本当のところなのです。


親の役割は「説得」ではなく「回復を手伝うこと」

癇癪の最中に必要なのは、

問題を解決することではありません。

まずは、子どもの神経が安心できる状態へ戻ること。

そのために親ができることがあります。


① まずは安全を守る

危ない物をどける。

必要なら静かな場所へ移動する。

体を無理に押さえつけるよりも、まずは環境を整えます。

「安全」が最優先です。


② 声は小さく、ゆっくり

子どもは、大人の落ち着いた神経状態の影響を受けやすいと言われています。

親が大声になると、子どもの興奮も高まりやすくなります。

だからこそ、

ゆっくり。

静かに。

言葉はたくさん必要ありません。

「大丈夫。」

「ここにいるよ。」

その一言だけでも十分です。

親が落ち着いていること自体が、子どもの安心につながります。


③ 理由を聞かない。教え込まない。

ついやってしまいがちなのが、

「どうしたの?」

「だから言ったでしょ。」

「なんでそんなことしたの?」

でも、癇癪の真っ最中は問題解決の時間ではありません。

今必要なのは、

「考えること」ではなく、

「落ち着くこと」。

理由を話し合うのは、心が落ち着いてからで十分です。


④ そばにいる。でも、追い詰めない。

抱っこを求めたら抱っこする。

一人になりたそうなら、少し距離を置きながら見守る。

大切なのは、

「関わるけれど支配しない距離感」。

発達心理学では、こうした大人が子どもの気持ちを一緒に整えていく関わりを共同調整(コレギュレーション)と呼びます。

子どもは、一人ではまだ感情を調整できません。

だからこそ、大人が隣で落ち着きを貸してあげることが必要なのです。


落ち着いてからが「学び」の時間

子どもが落ち着いてきたら、

その時が初めて考えるタイミングです。

「びっくりしたね。」

「悔しかったね。」

「次はどうしたらよかったかな?」

責めるのではなく、一緒に振り返る。

この経験が少しずつ前頭前野を育て、自分で感情をコントロールする力につながっていきます。


大人の落ち着きは、子どもの"外付けのブレーキ"

癇癪のとき、親がしていることは、

わがままを許すことでも、

甘やかすことでもありません。

子どもはまだ、自分でブレーキをかける力が十分ではありません。

だから今は、大人の落ち着きが"外付けのブレーキ"になります。

そして、その経験を何度も積み重ねることで、

いつかそのブレーキは、子どもの中に育っていきます。

だから癇癪は、

「しつけの失敗」ではなく、

脳が育つ途中にある子どもへ、安心を届けるチャンス。

そう考えられるようになると、親自身の気持ちも少し楽になるのではないでしょうか。


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